いま、私たちは、小さな国の枠からぬけだして、地球という単位でものを考えなくてはならなくなっている。
だからこそ、日本に伝わる昔話に光を当て、次の世代にしっかりと渡さなくてはならないし、同時にそれは、世界の子どもへのおくりものにもしなければとねがう。
わたしたち、大きなかぶのお話をもっているのよ。わあ、わたしたちにはね、大きな大根のお話がある。同じね、といったり、ちょっとちがうのね、といいあったりする。
また大人たちは、人間が人間であるあかしかもしれないなあ、昔話の共通性は。なんていいあったりする。このシリーズが、そんな場になってくれたらと思う。
『ちいさなオキクルミ』”監修のことば”より