大人の心に響くような物語も絵本になっているので紹介します。
ちょっとしたプレゼントにも最適ではないかと思います。
「さるのひとりごと」
けなげな「かに」の存在は、いなくなってから胸がしめつけられるよう。命の大切さをさりげなく絵本にしています。
「つつじのむすめ」
その土地の「いいつたえ」が情熱的な絵本になりました。画家の丸木先生が空を飛ぶ女を描いたところ、山を血を流して走る女にしてほしいと伝えたそうです。
「赤神と黒神」
この話はやはりその土地の「いいつたえ」が絵本になった作品ですが、日本の神々の人間らしさが微笑ましい、かつ雄大な愛の物語です。
「お月さんももいろ」
土佐のこの「いいつたえ」は、わらべうたにものこっています。さんごをめぐる悲劇です。心が震えるおはなしです。
「鯉にょうぼう」
舞踊劇として脚本を書いたのがはじめで、その後、絵本となりました。「どくながし」という、現代の公害にも通じる内容です。人と自然のあり方を問いかけています。
「道成寺」
歌舞伎でおなじみの道成寺の「いいつたえ」が絵本になりました。情念の凄さでもあり、恨みの怖さでもあり・・・・。歌舞伎はその後日譚ですが、大作として残されている意味が深いのだろうと思われます。
「俊寛」
同じく歌舞伎でおなじみの物語です。「平家物語」の無常は、人と人が争う事の悲劇を伝えています。人が間に入る事での誤解が争いをもたらしている場合が往々にしてある事を心して、身の回りの物事を見つめる目を持つことの大切さが伝わります。